信念と信じる心のぶつかり
あと少しで頼まれ事は終了
コレで少しは役に立ったかなぁ?
朝から公共交通を使い、1校1校訪ね歩き頼まれた書類を
渡していると刺す様な太陽の光は、少し弱くなり
少し過ごしやすくなってくる。
そんな中、自作の鼻歌を作りながら
武蔵ノ森から次の目的地である桜上水へと向かう。
見慣れた風景が見え始めると
自然に足取りは軽くなり、速さも変り
躊躇いなく校門をくぐり目的地へと向かった。
涼しくなったとはいえ、グラウンドで走り回っている人達は
汗を掻きながら白と黒の色彩されたボールを追いかけ走っている
目の前に広がる風景に自然と頬が緩み
無意識に1人の人物を見ていると
横から声をかけられた
「ちゃん」
名前を呼ばれ、振り向くと
黒髪の少女が立っており、
「小島さん、こんにちわ」
軽く頭を下げ挨拶をすると
手を挙げ微笑み返し
「風祭を迎えに来たの?」
質問しながらもを動く様に促す
「いえ、西園寺監督から書類を渡す様に頼まれまして」
連れられた場所には、女子サッカー部の面々と香取に松下もおり
先程どうよう軽く頭を下げ挨拶をし小島との話を続けた。
「西園寺監督から?
もしかして1校1校回っているの?」
「はい。
朝から回ってます」
「それは、お疲れ様・・・」
重い息を出し、どこか疲れた感じで
に労わりの言葉を差し出すと
「はい。
あ、でも楽しかったですよ」
武蔵ノ森や他学校の練習風景も見れましたし
ユースの練習試合も見れたんですよ!
興奮しながら楽しそうに話すの姿に
微笑ましそうにその場にいた人物は見ていると
急にが背中に背負っていたカバンから
茶封筒を取り出し
「あの、香取先生と松下コーチにと西園寺監督から渡されました」
先程の自分の姿が恥ずかしくなったのか
遠慮しながら小さな声を出しながら差し出すと
香取も松下も不思議そうに受け取り
軽く目を通し
「なるほどな」
「解ったわ。スケジュールの変更がいるわね」
了解との差し出す紙にサインをすると
小島に手招きし、先程渡された紙を見せ
3人で会話をし始めてしまった。
聞えてくる会話に耳を傾けると
今後のスケジュールの話や練習の話だったりと
なんだか聞いてはいけない様な雰囲気を感じ取り
意識をグランウンドに向けると
指示を出す声とが聞え、自然と笑顔になり
だた1人の動きだけに視線を集中させた。
必死に走る姿
ドリブルする姿にシュートをする姿
1つ1つの動きが無性に嬉しくて
瞬きを忘れるぐらい見入っていると
練習は終わりを告げ
先程まで走ったら選手達が疲れた様に肩を落し
松下の元へと集まり
指示を受けると、解散になったのか
それぞれ、バラバラな動きをしている中
2人の少年がの元へ歩いてくると
が嬉しそうに声をかけた。
「お疲れ様。将、水野君」
の言葉に
お疲れ様と返し、手渡された紙を見ると
驚きの表情と眉間に皺を寄せた表情をされ
不思議そうに首をかしげ
「どうしたの?」
言葉をかけると、苦笑しながら手に持っている紙を
に見せる。
目に入ってくる文字を読み理解をすると
も目を大きく開け驚きの表情を出してると
異様な雰囲気を感じたのか、
先程までバラバラに行動していた部員が集まり
風祭と水野が持つ紙に視線を集めると
「選抜の合宿ねぇ・・・・大変だなお前ら」
各々感想を言うと
興味がなくなったのか、離れて行ってしまい
残されたのは、将、水野と
「ほんま、こんな時期に合宿なんて大変やな」
「確かに、もうすぐ夏休みも終わると言うのにおかしな話だ」
「あ、シゲさん不破さんお疲れ様です」
それに、何故かシゲと不破が残っていた。
「はい、お疲れさん。
なんや、も面白い事しとるな」
快活に笑い、再び水野が持つ紙に視線を向ける
「そうですか?」
首をかしげ、言われた言葉に解らないと表情で表すと
「そやで、天然さんはコレやで面白いわ」
声か噛み殺し笑い出し
ますます解らないとの表情が訴えると
「風祭、それには渋沢も参加するのか?」
「えっと・・・選抜の合宿だから参加すると思うよ」
泊まる場所、武蔵ノ森だし・・・・
「そうか、またアイツは強くなるのか」
横で繰り広がれている会話に、視線を向けると
不破が考え混む様に黙ってしまった。
不破から将へとの視線を動かすと
将は苦笑し、水野もシゲも黙ったまま不破を見てる姿に
元気付ける為にが微笑みながら不破に話しかけ始める
「不破さん、大丈夫ですよ。
不破さんだって練習頑張ってるじゃないですか!
合宿したからて直ぐに強くなる訳じゃないですし、
それにNO1GKはカズ先輩ですから」
だから安心して下さい!
最後の方は握り拳を作り、力強く言葉を言い
納得した様に頷くものの、言われた本人と周りにいた人物は
呆気に取られた表情をする中
シゲの笑い声が聞え
「最初の言葉は俺への励ましの言葉と推測するが
最後の言葉はおかしい。
一番強いGKは渋沢だと判断している」
不破の言葉に目を見開き驚くが
「そんな事ないです。
確か渋沢キャプテンは凄いかもしれません。
でも、カズ先輩の方が凄いんです!」
すぐさま反論を返すが
「オカシイからオカシイと言ったまでだ。
現にそのカズと言う者より渋沢の方が上だと思うぞ」
呼吸をする間も無く帰ってくる言葉に
すぐさま反論する
「そんな事ないです。
不破さんはカズ先輩の凄さを見ていないから言えるんですよ。
カズ先輩を見れば直ぐにNO1GKだと解ります」
絶対NO1GKはカズ先輩です!
豪語すると自分の意見が一番正しいと言う不破の争いは
噛み合っている様で、噛み合わず
将や水野の止める言葉には一切耳を貸さず
永遠と続く様に思われたが
「ちゃん、そろそろ飛葉に行かないと行けないんじゃないのか?
西園寺監督が待っているんだろう?」
咥えタバコの為す少し聞き取り難い言葉は
の意識を不破から離すのには十分な効果を発揮し
慌てて手に持っていたカバンを背中に背負い
「そうでした。私、飛葉に行かないと!
えっと、これで失礼します」
深く礼をして走りだすものの
「将、今日チキンカレーだから早めに帰ってきてね!」
校門近くから振り返り大きな声をかけると
名前を呼ばれた人物は手を振り解ったと行動で示すと
納得したのかは走りだし飛葉へと向かった。
残された生徒は
先程のやり取りを呆然と見ており
の居なくなった事に気付くのが遅れてる中
1人、笑いぱなしの人物に水野が呆れながら咎める
「シゲ、いい加減しろよ・・・・」
「そやけどタツボン、があそこまで頑固やなんて
ダレも想像してへんで」
どうやら見かけとは大違いな場面を見て
笑いのツボに入ったらしく、
と不破の言い合いし始めた時から笑い通しのシゲに
「まぁ、そんな場面を見たから今さら驚きはしないが
確かに以外と言えば以外だが・・・」
苦笑しながら、思い出したの姿にため息を付き
横にいる将に視線を向けると、
将の目の前に立っている不破を苦笑しながらみていた。
「うむ、カズ先輩と言うGKか
確かめてみる価値があるな」
1人呟き納得している言葉が水野の耳のも届き
なんだか苦労の種が増えた様な気がして
2度目のため息を付くと
「不破先生、そやったら九州へ行かなあかんなぁ」
などと煽り出したシゲに怒る気力すらなかった。
一方
飛葉に付き、それぞれの監督からサインをもらった書類を
手渡し、翼に褒められているは
「NO1GKはカズ先輩だと思うんです。
翼さんはどう思いますか?」
と、の言葉に呆れられ翼のお言葉を貰い
西園寺に笑われ、黒川にため息を付かれていた。